2018/08/02

20180801 トモローによるBattle Line曲解説



どうも。僕です。ともろーです。The Hum Humsのドラムです。
今更な話題かもしれませんが、スマホってほんと普及しましたよね。電車の中やお店の中、街中など至る所でみんな使ってますよね。今では所持率が75%を超えるみたいですよ。あの半沢直樹でも最高視聴率が42.2%らしいのでどれだけすごい数字なのかと言うのが一目瞭然です。(因みに僕は半沢直樹を見たことないので57.8%の方の人間です。マルコ氏とオノウエ氏はアメリカツアーの帰りの飛行機の中で寝ずに一気見してました)
スマホで音楽聴いてる人なんかもよく見かけます。みんなダウンロードとか配信サービスとかで聴いてるんですかね?ほんと便利な世の中になったもんです。

僕は昔、親父にもらったポータブルCDプレーヤーで音楽をよく聴いてました。でもそのポータブルCDプレーヤーが振動に弱すぎて少しでも衝撃があるとすぐに音飛びしちゃうんですよ。外で聴こうと思って持ち歩いても聴けたもんじゃない(笑) 音を飛ばしながら、恋しさとせつなさと心強さとを聴いていたのが今では懐かしいです。あともう一つの難点が、当たり前ですけどCDを入れて聞かなければいけないのでCDよりもコンパクトにできないんですよね。だからそれなりの大きさでどこがポータブルなのか分からないくらいのサイズ感でした。そこで当時革命的だったのがMDです。よりコンパクトに、しかも音飛びがなく音楽を持ち運べるMDプレーヤーは衝撃的でした。しかも曲名もアーティスト名も入れられて表示もされる。血液型がA型の僕は、当時取り憑かれた様に曲名とアーティスト名を入れて整頓していました(笑) それも含めて音楽が楽しかったんですよ。そんな青春が詰まったMD再生機器の生産終了のニュースを見たときはなんとも言えない気持ちになりました。時代の移り変わりを感じてしまいます。

話が逸れてしまいました。今ではCD以外でも音楽を聞く手段なんてたくさんあるので買う必要がないんですよね。一昔前まではCDの売上一位といえば100万枚なんて当たり前の世界でした。渋谷のHMVが閉店したことはまだ記憶に新しいと思います。CDも今のレコードの様にマニア向けの嗜み方になってしまうのも時間の問題なのでは?なんて思ったりもします。

さて、前置きが長くなってしまいましたが僕達The Hum Humsは新しく音源をリリースします。今回はCDでもMDでも無く7インチのレコードです。スマホが普及し、配信サービスなどを利用して音楽を楽しむ方が多い昨今、なぜレコードでリリースするのかというと…かっこいいからです。

それは冗談です(笑)
まあかっこいいって理由ももちろんあるのですが、手軽に音楽を聴いてしまうと思い入れが薄くなってしまう気がするんです。

今ではスマホを操作すれば片手ですぐにいろいろな曲を聴くことができますが、レコードだとそうもいかない。ターンテーブルにレコードを置いて針を落とさないと聴けないからスマホで聞くより工程が多いんですよね。スマホで聞くのに慣れてると、まあめんどくさい(笑) でもめんどくさいからこそ手軽では無く、手軽ではないからこそほんとにその時に聴きたいものを聴くわけですよね。だって昔とは違い今となっては聴くまでの工程が多くて再生するまでに時間がかかるから。そんな手間がかかっても僕達の音楽を聴いてくれたらなという思いも込めて、レコードでリリースすることを決めました。他にも理由はあるんですけどね。あとは長くなるから割愛します。

とは言ってもレコードプレーヤーを持ってる方はあまり多くないと思います。そこで、ダウンロードコードをつけるのでプレーヤーを持ってないって方でもスマホなどで聴くことができます。興味のある方は是非よろしくお願いします。

そして、リリースに伴い前回同様、今回のシングル「Battle Line」も真面目かつスマートに、そして時にはセクシーで大胆に僕なりの解説をしてみたいと思います。お時間ある方、どうぞお付き合いください。

(以下曲順不同です。ご了承ください。)


「Battle Line」

小学生の頃は足の速い子がモテる。中学生になるとちょっと悪いやつがモテる。でもなんで学校の先生は不良少年や問題児を可愛がる傾向があるんですかね?そいつらには学年のアイドル的な彼女がいて、先生にも可愛がられて、みんなの中心にいる…足も速くなくて、不良になりきれなかった僕達がモテるための最終手段がバンドだったわけですね(笑)

自分が足の速い不良だったらと枕を濡らした日は数え切れぬほどです。

そうそう、この曲をニヤニヤしながらマルコ氏がニルヴァーナニルヴァーナと言いながら持ってきた時は、今までの僕達には無かった雰囲気の曲だったので、「かなりの問題児を持ってきやがったなこの野郎お前の持ってるギターを全部半分にしてやろうか?ついでにお前は蝋人形にしてやろうか?」と思いましたが、僕自身この曲にニルヴァーナを感じてしまった事が悔しいです。しかし、ニルヴァーナだけではなく、他にもいろいろな表情をみせてくれる曲だと思っています。ライブで演奏した際には「バズコックスを感じる」なんて言っていただけたりもして嬉しい限りです。

まあ、要するに「日曜に飲みすぎて月曜からの仕事がめんどくせーな」って曲です。歌詞共感系バンドとして売り出し中のハムハムスのイチオシの曲になっております。

僕らの曲の中では過去の曲たちを含めても一番パンチがある曲だと思います。パンチ佐藤は元オリックス、南ちゃんの飼っている犬はパンチ、山に囲まれてる平地は盆地。

あ、ちなみに僕が小さい頃好きだったのはフルーツポンチです。ちょうどそのくらいの頃に同じクラスの女の子にフルーツポンチを逆から読んでと聞いていた事は誰にも言えません。


噂の半分のギター。
2nd Album「Back To Front」のレコーディングでは大活躍。しかし見た目のパンチがありすぎて自分達のライブよりもギターの方が注目されがちのため現在はあまり使用されていない。因みにこのギターはBuzzcocksのVo.ピート使用モデル。


「I Can't Take It」

オノウエ氏がお気に入りの曲は大体マニアック。まさにその事例に当てはまってしまった曲です。
オノウエ氏ほど変態的でマニアックな感性は僕にはないですけどこの曲結構お気に入りです。

オノウエ氏が気に入った曲はライブであまり受け入れられずにライブでは演奏しなくなると言うジンクスがあります。
この曲はどうなることやら…。


Power pop的な曲で、かつ演奏、メロディー結構こだわってます。
こだわりといえば何を隠そうお尻ですよね。生まれ変わったら女性のお尻を紳士的かつ優しく、まるで母親のお腹の中の様に愛で包み込む自転車のサドルになりたいです。そんな30歳手前の茶目っ気あふれる可愛らしい話は置いておいて…少し前に秋山莉奈というグラビアアイドルがいたんですけど、彼女はお尻を売りにしているグラビアアイドルでして、日々のケアはもちろんこと、椅子に座る時でさえ座り方に気をつけるというこだわりを持ち活動していました。僕はそのこだわり、彼女のお尻に対する真摯な姿勢に感動し、ただただファンでした。海外の女性の方のような爆発的なダイナミックさはありませんでしたが、スレンダーな肢体に日本人らしい奥ゆかしさ、主張をしすぎないけれど存在感のある素晴らしいお尻の持ち主でした。


ん?
なんの話だっけ?


皆さんにも何かしらこだわりがあるのではないでしょうか?
ですが、こだわりが強すぎる男はモテないと何かの雑誌で見たので気を付けようと思う昨今でございます。


「The Girl From Romania」

ルーマニアには行ったこともなければどこにあるかもあやふやです。でもいいじゃない、TUBEだって夏が嫌いだったみたいだし。あー夏休みかつ、シーズンインザサンで夏を抱きしめたくなる。そんな曲です。(サーフ感皆無)


「Baby Mine (No One But You)」

このバンドを始めた頃はエイトビートってなんだよ。疲れるしふざけるなよ。と思っていた僕ですが、今では喜んでエイトビートを叩いております。喜んでといったら少し違うんですけど、タイトなエイトビートって聴いてると気持ちいいんですよね。さてこの曲は、自分達なりのストレートなPop Punk。ここでのポイントは自分達なりというところです。どうしてこうもひねくれてしまったのだろう。

自分の思うPop Punkというのはギミックが少なくシンプルな演奏に美しいメロディーを乗せるバンドがそれにあたります。もちろんめっちゃ好きです。しかし聞くのとやるのは違かったりする訳で、生涯反抗期の僕達は一筋縄ではいたくないんですね。自由に解釈し、無限の組み合わせで曲を作れるところが音楽の素晴らしいところだと思っています。僕は専門的なことはあまり詳しくありません。もちろん理論的なことや緻密に計算されて曲は作られていますが、かっこいいものはかっこいい。そんな僕が憧れたあのかっこよくてしびれる音楽をやりたくてハムハムスをやっているわけなんです。


実はこれ、元々はプリプロ用(レコーディング前の確認用のデモ)だったんです。一日で5曲を録るという強行スケジュールの中で録音されました。(うち一曲は解雇処分)
ラフでミックスをしてメンバーに聞かせたところ、「え?めっちゃいいじゃん」ってなって今回の7inchになりました。

最高傑作です。毎回言ってるじゃないか。それじゃあボジョレー○ーボーと同じじゃないかと言う声が聞こえてきそうですけど、限られた時間の中で素人に毛が生えた様な集団が作り上げたものが結果として、荒々しく、よりパンクを感じる音源となりました。サウンドの面だけではなくもちろん楽曲の面もパワーアップしてると思っています。

音源を作った後って、正直「次の音源はこれ以上のものを作るなんて厳しいな…」と思ってしまうんですよ全力で取り掛かるので。だから毎回毎回難産なんですね。先程ライブでやらなくなる曲なんて話もしましたけど、披露することすらなくボツになった曲も結構あるんです。そんな中、自分達がかっこいいと思える4曲を選び、僕達の憧れでもあった7インチのシングルにしました。なんだかこう文章にすると感慨深いものがあります。是非手に取り聴いて頂けたらと思います。今回もwaterslideのカズさんにはリリースに関する事だけではなくいろいろな事で大変お世話になりました。この場を借りてお礼を。いつもありがとうございます。

マスタリングを手伝ってくれたアキラさん、デザインを手伝ってくれたカズキにも感謝です。ほんとにありがとうございます。

僕達はこれからも最高にかっこいいと思うものをひたすらアウトプットしようと思っています。
僕が憧れのバンドの曲を聞いた時に感じたものを、買って聴いてくれた方々に少しでも感じてもらえたら冥利に尽きます。

一人一人の感じ方や、解釈が違うものがいい芸術だと思っています。だって同じ趣味の人同士でああでもないこうでもないって話し合うのって最高に楽しいじゃないですか。

そんな話し合えるような音源とまではいかなくとも、可愛がってもらえたら幸いです。
最後まで駄文にお付き合い頂きありがとうございます。

それではこの辺で。またライブ、音源で会いましょう。 
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